敗戦処理

あれから一ヶ月。
敗戦処理である。
美容師さんにまた会うことになる。

店に入るといきなり遭遇。
向こう笑顔。
俺も笑顔作って上着渡す。

内心必死と言えば必死なのだが、それが悟られる様では女を口説く資格無いなーと思うので、しっかり心の準備はしていた。相手に負担を感じさせる要素があるからこういう時に気まずくなり、モテないのである。

でもなんかの間違いであってくれないかなーと、甘い夢を見てもいた。しかし頭を洗う段になっても彼女は来なかったし、最初に会ったきり、顔を見ることも無かったのである。